AI自動翻訳の「セキュリティ性」

AI自動翻訳システムを選ぶ際に、最も重要なチェックポイントと言えるのが「セキュリティ性」についてです。システムのセキュリティの高さは、安心・安全に翻訳業務を行っていくためには絶対に不可欠な要素なのです。

なぜセキュリティ性が大事なのか？

AI自動翻訳で一番問題となるのが、翻訳の内容が関知しない場所にデータとして蓄積されたり、関係がない外部へ漏洩してしまったりする危険性があることです。こうしたリスクを避けるためには、「セキュリティ性」の高いシステムを選ぶ必要があります。

見るべきポイント

ISO認証

ISOとは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格のことを指します。AI自動翻訳サービスを提供する会社が、取り扱う大切なデータを高い水準のセキュリティで保護していることもISO認証を取得する条件となっています。

• ISO27001
  情報セキュリティマネジメントシステムに対する国際規格です。情報の安全性・気密性・可用性の3点においてマネジメントのバランスが良いか、情報を有効に活用するための組織として取り組んでいるかどうかが評価されています。このISO27001を認証していれば、様々な情報資産を保護し、有効に活用するためのマネジメントシステムが整っていると考えられるのです。業種・業態に関係なく認証取得は可能で、情報リスクの低減や社員の情報セキュリティ意識向上、業務効率の改善、組織体制の強化などの効果が期待できます。
• ISO27017
  利便性やコスト面、拡張性などのメリットがあり、クラウド化は多くの企業に導入されています。クラウドが普及しているからこそ、セキュリティ面の取り組みが重要になってくるのです。ISO27017とはクラウドに関する情報セキュリティ管理策のガイドライン規格となります。ISO27001をISO27017で強化させることによって、クラウドサービスにも応じた情報セキュリティの管理体制が整うでしょう。また、この2つの認証を取得すれば、国際的にもセキュリティへの堅実な取り組みがアピールできます。
• ISO17100
  翻訳サービスに関する国際規格で、翻訳サービスを提供するうえで重要になる翻訳実務者のスキル・資格をはじめ、プロジェクトの管理方法や文書・記録の管理体制、セキュリティ面などの技術的資源などが規定されているのです。この認証を取得することで翻訳サービスを提供する方の翻訳プロセスが高い質を有していることをアピールできます。法人・個人事業主・翻訳担当部署などが対象となっており、機械翻訳の出力結果とポストエディットを併用するケースや通訳は対象ではありません。

サーバー

AI自動翻訳を利用した翻訳データは、サーバー管理されます。翻訳データの漏洩リスクを避けるためには、そのシステムがいかに安全なサーバーを利用しているかどうかも、セキュリティの高さを確かめていくポイントになります。

データの自動削除

サーバーに保存された翻訳データを、一定期間で自動的に削除されるようになっているかも、セキュリティ性を見るポイントになります。また期間に満たなくても削除可能な場合もありますので、こちらも確認しておきましょう。

暗号化

よりセキュリティ性を求めるのであれば、サーバーに翻訳データを保管する際に暗号化しているかどうかも、チェックしたいポイントになります。暗号化することによって、情報の機密保持が高まり漏洩リスクも軽減されます。

第三者機関による審査や診断

提供しているAI自動翻訳システムに対し、会社が第三者機関による脆弱性などのチェックを受けているかも、見るべきポイントの一つです。常にシステムのセキュリティ性を高い水準で保持する取り組みを行っているかの目安になります。

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AI自動翻訳システムを
「セキュリティ性」で見極めるには

翻訳を行う文書には、大切な情報が詰まっていることが多々あります。その情報が知らぬ間に漏洩してしまっては、大きなトラブルに発展しかねません。ですので、セキュリティ性の高さは、AI自動翻訳システムの選択に外せないポイントと言えるのです。

当サイトでは、複数のAI自動翻訳システムを提供しているおすすめ会社をご紹介しています。各社のシステムのセキュリティの内容や違いについて、上記でご提示したポイントを踏まえながら、導入に向け比較検討していきましょう。

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