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AI自動翻訳の「精度」

AI自動翻訳システムを導入するにあたって、求められるのはその翻訳精度の高さだと思います。ではどんな点に注意していけば、求める精度のあるシステムを選ぶことができるのか、そのポイントについてまとめてみました。

精度を決める基準

AI自動翻訳の精度と言っても、翻訳された文章に求められる質は、導入する側によって様々です。例えば、堅い専門書といった分厚い本を手に取る時もあれば、情緒溢れる詩歌に興じたり、現代語や方言の多用されたブログを読んだりと、AI自動翻訳の精度といっても、私たちがその翻訳された文章に求める質は一定ではなく、精度は会社(取り扱う文書)によって求めるものがさまざまです。新たにAI自動翻訳システムを導入するのであれば、どんな文書の翻訳をするために活用したいのか、そんな“自社に必要な精度”を見極め、選択していくことが大切です。

見るべきポイント

翻訳回数・翻訳文字数上限

AI自動翻訳では、システムやプランによって翻訳回数や翻訳文字数に制限がある場合があります。取り扱う文章を翻訳していくにあたって、適した翻訳回数・翻訳文字数であるかどうかも、選択していく上で大事なポイントになります。

エンジン

AI自動翻訳業界でいうエンジンとは、いわば脳であり、翻訳に使用するデータを記憶したり学習したりする、翻訳の「精度」にかかわる重要な部分です。エンジンの特性をチェックすることも、翻訳精度を見極めていくにあたって大切なポイントになります。どのような技術を活用した翻訳サービスか、どのような翻訳プロセスを組むのか等を見ていきましょう。

ユーザー管理機能

ユーザー管理機能は、管理者によりユーザーの登録と権限の設定が可能となる機能です。設定できる権限は、翻訳処理だけが行えるユーザーと、カスタマイズ機能を利用できるグループリーダーの2種類となっています。

カスタム機能

カスタム機能とは、辞書登録や文体などのチューニング機能のことです。社内独自の用語や専門用語を登録したり、文体や表現を調整したりすることが可能で、どのくらいのカスタムができるかによって翻訳精度が変わってきます。

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精度の高い翻訳を作るには

翻訳の精度を高めるためには、いくつかのポイントを押さえなければなりません。ここでは精度を高めるためのポイントを紹介します。

主語や目的語は省かない

日本語の場合、実は主語・目的後を省くことが多く、自動翻訳で日本語のように主語・目的語を表現しなければ、推測で主語・目的語を入れてしまうので違和感のある文章になってしまいます。そのため原文が日本語の場合には主語・目的語を明記し、誤訳や違和感のある文章にならないように心がけましょう。

長文は使わないようにする

入力する文章が長くなってしまえば、誤訳・訳抜けなどが発生しやすくなるので注意が必要です。たとえ日本語の文章として成立していても、長い文章は理解しにくいため文章を区切ってから翻訳したほうがいいでしょう。文章が短ければ誤訳は起こりにくいので、区切れる箇所で区切るようにしてください。

たとえば「最近SNS映えすると注目されているアイスクリーム屋の中でも一番人気のあるショップAは、見た目が鮮やかで写真映えするが、その分費用も高いので、しっかり考えて購入したほうが良いかもしれません」といった長文で考えてみましょう。文章としての意味は理解できても、翻訳するとなると誤訳しがちです。そのため「注目されているアイスクリーム屋ショップAはSNS映えする。ただ費用が高いので、考えてから購入したほうが良い。」と短い文章で区切れば、より意味が理解しやすい文章になります。

漢字で表記する

日本語の場合、「いい」という言葉の中には「良い」「言い」「いい」などの意味の異なる同音言葉が複数あります。私たち日本人は漢字やニュアンスで意味を汲み取っているのですが、自動翻訳では正しく判断できない恐れがあるので注意しなければなりません。 たとえば「彼がいったあとで、電話がなった」という文章だと、「彼が行ったあと」なのか「彼が言ったあと」なのかを判断するのは難しいでしょう。そういったケースもあるからこそ、日本語はできる限り漢字で表現することが大切です。

誤訳は人によるミスでもある

AI自動翻訳は誤訳なども発生しますが、それらは人間のミスと考えておきましょう。自動翻訳の仕組みを想定して原文を書いていないため、間違えるような文章になっているのです。まずはAI自動翻訳がミスしないように文章を短くする・漢字を使う・正しい文法にするなどの工夫を行うことが大切になります。

また自動翻訳が終わった後に、訳文を再度調整することで、翻訳の精度が高められるでしょう。このとき翻訳のスキルが足りなかったり外国語に詳しくなかったりする方が対応する場合、間違いにも気が付かない可能性もあります。

人の誤訳で被害や勘違いが発生した事例

人による誤訳が、大きな被害や大きな勘違いにつながるケースもあります。ここでは、4つの事例をご紹介していきます。

粉ミルク約460万缶のリコール

スペイン語の誤訳が原因でリコールにまで発展したアメリカの事例があります。

粉ミルクの製造を手がけていたミード・ジョンソン社では、商品に粉ミルクの作り方を記載したラベルを付けていました。このラベルはスペイン語へ翻訳されていましたが、誤訳があったことが判明。ラベルに記載されている粉ミルクの作り方は正確なものではなく、赤ちゃんの深刻な健康被害につながる可能性があるということで、ミード・ジョンソン社では莫大な費用をかけておよそ460万缶の粉ミルクの回収を行っています。

医療通訳のミスによる被害

医療現場でも誤訳による被害が発生しています。

アメリカにある病院にキューバ系のアメリカ人男性が搬送された際、男性の家族はスペイン語で「intoxicate(毒物を取り込んだ)」と説明しました。しかし、通訳者は「intoxicated(酔っ払った)」と英訳。この誤訳によって適切な治療が行えなかったことから、搬送された男性は四肢麻痺に陥っています。その後、男性の家族は和解金を病院から受け取っています。

キャッチコピーの誤訳

広告業界における誤訳の事例をご紹介します。

これは、HSBC(香港上海銀行)が企業ブランディングに取り組む中で発生した誤訳です。同銀行では、「Assume nothing(先入観を持つな)」というキャッチコピーを用いてブランディングを行っていました。しかし、多言語展開を行っていく中で誤訳が発生。その結果、全く意味が異なる「Do Nothing(何もしない)」という意味でそれぞれの言語に翻訳して展開されてしまいました。その後、追加のリブランディングを行うために多額の資金を費やすことになっています。

火星に関する翻訳ミス

1877年、イタリアの天文学者であるジョヴァンニ・スキアパレッリが屈折望遠鏡を用いて火星を観測していた時に、火星の地表に線上の模様を発見しました。彼はその件について、イタリア語で「canali(溝)」と記述し発表しましたが、数年の後に英語で「canal(運河)」と翻訳が行われました。

この翻訳により、水路が火星にあるということは生命が存在するのでは、と科学者たちが考えるようになりました。その後、この件は誤訳だと知られるようになりましたが、その後も長年に渡り、火星の生命体に関する探求が行われてきました。

AI自動翻訳システムを
「精度」で見極めるには

AI自動翻訳の翻訳精度は、利用する企業や大学などによって求めるものが異なります。いかに自社が取り扱う文書の翻訳に適した精度を有しているか、そこのポイントに沿って見極めていくことが、とても大切になってくるようです。

自分が翻訳に求める“精度”を満たしているシステムかどうかは、選択の大切なポイントになります。当サイトでは、AI自動翻訳システムを提供しているおすすめの会社もご紹介していますので、さっそくチェックしてみましょう。

\企業のタイプや規模別/
AI自動翻訳のおすすめ会社3選を見る

自社開発翻訳エンジンの
【翻訳精度・使いやすさ・セキュリティで選ぶ】
AI自動翻訳システム
のおすすめ3選

生産性を上げるなら、翻訳精度・使いやすさ・セキュリティに注目して、AI自動翻訳システムを選ぶことをおすすめします。
ここでは自社開発の翻訳エンジンを提供している会社の中から、翻訳精度(分野別エンジンの有無)、使いやすさ(辞書機能、カスタマイズの有無)、セキュリティ(ISO27001、ISO27017の取得有無、データの自動削除可否、国内サーバ可否)、対応言語数などを調査し、おすすめ3社の紹介をします。

DeepL Pro STARTER
(DeepL)

DeepL Pro
画像引用元:DeepL公式サイト(https://www.deepl.com/)
  • 翻訳精度
分野別エンジン
  • 使いやすさ・機能
無料体験
辞書機能
カスタマイズ
  • セキュリティ
ISO27001の取得
ISO27017の取得
データの自動削除
国内サーバー
  • 言語数
    31

  • 対応しているファイル形式
    PDF/Word/PPT

FLaT
(みらい翻訳)

FLaT
画像引用元:みらい翻訳公式サイト(https://miraitranslate.com/)
  • 翻訳精度
分野別エンジン
  • 使いやすさ・機能
無料体験
辞書機能
カスタマイズ
  • セキュリティ
ISO27001の取得
ISO27017の取得
データの自動削除
国内サーバー
  • 言語数
    12

  • 対応しているファイル形式
    PDF/Word/PPT/Excel/音声

T-4OO
(ロゼッタ)

T-4OO
画像引用元:ロゼッタ公式サイト(https://www.rozetta.jp/)
  • 翻訳精度
分野別エンジン
  • 使いやすさ・機能
無料体験
辞書機能
カスタマイズ
  • セキュリティ
ISO27001の取得
ISO27017の取得
データの自動削除
国内サーバー
  • 言語数
    100

  • 対応しているファイル形式
    PDF/Word/PPT/Excel

【選定条件】
2023年8月18日時点、「AI翻訳」とGoogle検索した10ページ目までの中から、
自社開発の製品7つをピックアップし、
公式サイトに費用を明記しているかつ、データの自動削除が可能な3社を紹介します。